山旅日記〜日本百名山を巡る旅


幌尻岳(ぽろしりだけ)

登山日程 2010年9月18日(土)〜19日(日)1泊2日 晴れ→曇り時々雨→晴れ
登山口 額平林道仮ゲート→北電取水施設→(渡渉18回)→幌尻山荘(泊)(1日目:登り3時間40分、休憩等含)
幌尻山荘→命の水→幌尻岳(2日目:登り2時間26分、休憩含)
下山口 幌尻岳→命の水→幌尻山荘→(渡渉20回)→北電取水施設→林道仮ゲート(下り4時間25分、休憩等含)
標高差 1558m
宿泊先 幌尻山荘(4月最初の月曜に予約が必要)
アクセス 千歳空港⇔(レンタカー)⇔振内・額平林道
備考 額平林道は、豊糠から程なくしてダート。
ブログなどでリサーチしたところによると2006年に走った人には概ね好評だった林道も2010年現在、悪路と言わざるを得ない。(2006年は災害復旧工事の直後だったということが現地で判明)ダートの最初と最後の10分はまぁまぁ走りやすいダート。その間の2〜30分は、クレーターや轍が多い。土砂を応急処置的によけた感のある沢筋では、2,3度お腹をこする。特に雨のあとだった帰路は水溜りで窪みがわかりにくく路肩も緩んで、ひどい状態だった。(ちなみにマーチでした)幌尻山荘で会った方曰く、長さと悪路具合は皇海山登山口への林道といい勝負だとか。
待避所は所々に設けられているが、すれ違いが難しい箇所もあるので、対向車を発見した場合には余裕を持って道を譲ろう。
運転が苦手な方は、とよぬか山荘のシャトルバスを利用されることをオススメします。

簡易トイレは使用済みペーパー持ち帰りが原則。
幌尻山荘の簡易トイレ、夜間トイレ(山荘内)も同様。トイレットペーパー無。


山行記録

幌尻岳登山口の案内板 額平林道 最初のダート 額平林道 中間くらいのダート

【2010.9.18】平取町晴れ

国道237号に立派な看板有
この先、半舗装の山道(工事中)を通り、豊糠のキレイな舗装道路から未舗装の額平林道へ


未舗装道路は約50分という情報を頼りにダートに突入
最初は走りやすい
12:02 幌尻林道起点のY字路通過

川沿いのひどい悪路の場所では写真を撮る余裕がなく。
これは待避はないものの、まだ走りやすい場所。
12:08 林道仮ゲート到着
(駐車場は帰りに撮影)

第一ゲートからの歩き始め 奥幌尻橋 北電第二ゲート

12:45 林道仮ゲート 発
     標高480m
駐車場までと同様のダート

奥幌尻橋
ガードレールもあるしっかりした橋

13:14 北電第二ゲート
シャトルバスはここまで送迎

日高山脈襟裳国定公園 幌振橋 続く林道

国定公園の看板が見えると
すぐ右手に⇒

13:42 幌振橋
低い欄干しかない

緩やかに登り続ける林道
いい天気

取水施設直前 取水施設前 自転車はここまでらしい

取水施設の直前
欄干のない、網状の橋
高所恐怖症の人には辛いかも

14:25 北電電力取水施設
清掃登山の車が停まっている。
林道はここまで。 標高751m

右側に自転車が一台
自転車でここまで来る人も。
ここから登山道。

山荘まで4km へつりをゆく 最初の鎖

山荘を示す初めての看板
長い林道のあとの4Kmは
長いか、短いか。

すぐにへつり歩きになる

鎖が設置されていて安心

最初のへつり 倒木をくぐって まだ渡渉ではない

最初のへつりは振り返るとこんな感じ。足場はしっかりしている。

苔むした倒木の下をくぐる。
雨天は高巻くような道も左側に数箇所ある。

渡渉地点の始まりと一瞬見間違えた場所。
ここから渡渉する人も。

左側にマーキング有 △赤テープが目印! 待っておじ様!

よくみると、左側の岩場にマーキングがある。まだ登山靴で勧める。

しばらく進み、右上画像と似た場所で川に下りて振り返ると
赤いテープで三角マークが大きく作られていた。
15:05 渡渉開始地点。

渡渉の一歩目。水が冷たい。
左側は深いので浅瀬を直進して、岩のへつりをしがみつくように進む。渡渉なれしたおじ様たちについて行きたいところ。

額平川を横切る

渡渉中見上げる滝 ナイスアシスト流木

水の冷たさに、アイカタが立ち往生。おじ様達はもう見えない。
川の向こう側に何箇所か長い杖が置かれている。水位が高いときなどはこれを利用することもあるらしい。

ルートファインディングの合間にも、滝を眺めたりもして。

一番流れの速かった場所には
流木がひっかかっていて、それを頼りに渡りきる。

河原歩き

撮影中 ピンクテープはどこに

流れを横に見て開けた河原歩きする場所も。足が痛くなるほどの冷たさなので助かる。

画像右側の岩と大きな流木を越えて進む。

場所によってはピンクテープが左岸と右岸の両方に確認できる場所もある。流れや足場を確認して進む。

流れを横切る 実は左側の方が歩きやすい 山荘の屋根

岩の上はすべるので、川底にしっかりと足をつけて進む。

この日は一番深いところで膝くらい。テープの正面の方が深いこともあるので、付近を見渡しながら進もう。

山荘の屋根が見える。
人の声がする。
ほっとする。

山荘前最後の渡渉点 幌尻山荘 命の泉

川幅が小さくなった最後の渡渉地点。向かい側に小さなケルン

16:25 幌尻山荘 着 曇り
    標高958m
山荘前はすでに夕食の宴
マリンブーツにスイムウェアスタイルでの私達は目立つらしい。
この夜、予報より早く降雨。
【2010.9.19】幌尻山荘雨
3:30起床
清掃登山隊ともかち合って、混雑した山荘だったが雨で停滞者多数。雨をよけられる場所が少ないので準備に時間を要する。
5:02 登山開始
6:05 命の水 標高1,516m

雨上がる

ハイマツ尾根歩き 戸蔦別岳が姿を

視界が開けると徐々に色づく山

北カールが見渡せる尾根に到着 ハイマツ帯

周囲の山の雲も切れ始める

色づく山肌 北カールを回りこめ 撮影中

尾根の右側斜面

左側が北カール
尾根を伝うように左に回り込むように進むのだ。

北カールの向こう側
幌尻山頂も雲が切れ始める

ハイマツ越しの登山道 北カールの上を行く ハイマツ尾根は続く

ハイマツの尾根を進む
見えている尾根が登山道。

色づくカール
曇りでも美しい

来た道を振り返るとこんな感じ。

紅葉の登山道

幌尻山頂 北カールと北戸蔦別岳

時折小雨に降られながらも

幌尻山頂の雲が切れる

北カール、北戸蔦別岳方面

赤の絨毯 分岐 祝!93座

赤い絨毯の中を歩くような登山道

7:21 振内・新冠コース分岐
    標高2,007m

7:28 幌尻岳 登頂 曇り
    標高2,053m
この日の一番のりでした。

撮影中 カラフル登山道を下る ミヤマアヅマギク

来た道を振り返るとこんなにも美しい。
雲が取れて本当によかった!

7:47 下山開始
雲上散歩の気分です。

花も咲いていました。
7:53 振内・新冠コース分岐

ハイマツと赤 湧き上がる雲 北カール

山頂直下はハイマツ帯
ハイマツと赤のコントラスト

周辺の山に雲がまとわりつく

北カール

紅葉の北カール

また小雨 撮影中

素晴らしい赤
素晴らしい紅葉

尾根歩きを楽しむ

北カールの反対側
幌尻山荘側から雲が上がってきた。
8:47命の水 大雨
ボランティア隊とすれ違う

人気のない山荘 若干増水中 増水中

9:37 幌尻山荘 曇り
床下の荷物置き場で荷造りと
渡渉スタイルに着替え
外トイレは山荘の裏側にバイオトイレと簡易トイレ2機ずつ

10:14 山荘発 渡渉開始
出発して程なく、登山者とすれ違う。大きなカメラを首から提げているのを見て、下山できると一安心する。

時折、日が射してくる。

深みをよけて 撮影中 膝まで浸かる足

深みはよけて歩くことが出来る

流れもやや速くなっているが、落ち着いて渡れば大丈夫。

一番深いところで股下くらい
11:20 渡渉終了

モグラ発見 最後のへつり、鎖場 撮影中

モグラを発見

最後のへつりはやや雨ですべるが、鎖があるので問題ない。

12:16 北電取水施設
また雨がパラつく

最後の最後で

仮ゲート駐車場 林道仮ゲート

青空だ。。。
13:42 幌振橋
13:25 第二ゲート
14:02 林道仮ゲート(駐車場)

所々にクレーターのある駐車場。右側の屋根がトイレ。
簡易トイレ2機(紙無&持ち帰り原則)

仮ゲートには鎖がかかっています。この左側が駐車場。

ひどい林道 びらとり温泉

雨の後の林道は、それはもうこれ以上ないくらいの悪路。
14:34 出発
14:42 幌尻林道起点
15:23 ダート終了
15:42 国道237号

途中 振内鉄道記念館に立ち寄り
16:20 びらとり温泉にて
入浴&びらとり和牛に舌鼓!

無事に下山できて何よりでした。




山旅リストへ戻る

   Copyright(C)2004-2009 chies