
「愛の世紀」
[’01仏=スイス/プレノンアッシュ]
[監督][脚本]ジャン=リュック・ゴダール[製作]アラン・サルド/ルート・ヴァルトブルゲール[撮影]クリストフ・ポロック/ジュリアン・ハーシュ[音楽]カール・アマデウス・ハルトマン
[出演]ブリュノ・ピュツリュ/セシル・カンプ/ジャン・ダヴィー/フランソワーズ・ヴェルニー/クロード・ベニェール/レモ・フォルラーニ/ジャン=アンリ・ロジェ
STORY◆遭遇、肉体の情熱、別離、邂逅。この4つをテーマに映画監督エドガーは、3組のカップルの“愛”を描こうとしていた。新作にふさわしい女優を追い求める彼は、次第にレジスタンス活動の歴史をも探索することになり……。
とにかく映像が素晴らしい。映画は主人公・エドガーが生きている現在からはモノクロ。そして過去へと過去へと遡ってゆくその過去はカラー(デジタルビデオ)。そのモノクロは当然ながら、カラーでどうしてああいった独特の色彩が出るのか!
内容は・・・
はっきり言って一回見ただけでは私にはわからない。だって映像で目を奪われ字幕追うどころではない。って、字幕だけ追って一回で分かるかって言ったらウソ。
「あることを考えるとき、実際はいつもほかのことを考えている。ほかのことを考えずに何かを考えることなで出来ない。」とこの言葉は繰り返される。YES、NOを繰り返す。肯定し、否定する、また肯定しそして否定する・・・。その繰り返しは形式なのに、何故かそれで頭は巡らさせ錯乱してしまう。しかし、その錯乱さえそれに惹きつけられる要素であり、いつのまにか当たり前になってしまっていた。この作品の意味を説明しろと言われたら出来ない。何故ならそれだけの知識が私にはないから。ただ、言えることはとにかく胸に鉈で刺され、ドーンと思いものがのしかかるっていたこと。その重さは私の数少ない言葉では表すことが出来ないのが残念無念だが…。
場内が明かりに照らされた後もしばらくそこから立つ事が出来なかった。深い深いところに感動を覚え。拍手せずにいられなかった。
ただ、面白かったのはたっぷり2時間(3時間ぐらいあるのでは?と思うぐらい)とある感覚がした。だからからか、その内容を全部読まなくてもいいからか?それとも飽きてしまったからか?途中席を立つ人が目立った。年齢層は中年の方が多く、その中でも年輩の夫婦が微笑ましく思い、私も年を取り一緒に墓場に行けるような人とこういった映画を見たいと思った。
でもさぁ〜ビール飲むながらは是非やめて欲しい。私は浸りに浸っているのに隣からビールとイカの匂いがしたのに無性に腹が立った。
偏見かもしれないけど、ううん偏見です。でも個人的な感情ですが!
然るべきものには然るべき心得があるのではないのかい!
「愛の世紀」映画でしか味わえないと確信。ビデオではあそこまでの色彩が損なわれると思う。なのでもう一度見に行くことにした。ほんと!お勧めです!!
是非劇場で見て下さい。
「バーバー」
[’01米/アスミック・エース]
[監督][脚本]ジョエル・コーエン[製作]ティム・ビーヴァン/エリック・フェルナー[製作][脚本]イーサン・コーエン
[撮影]ロジャー・ディーキンズ[音楽]カーター・バーウェル
[出演]ビリー・ボブ・ソーントン/フランシス・マクドーマンド/ジェームズ・ガンドルフィーニ/アダム・アレクシ=モール/マイケル・バダルコ/キャサリン・ボロウイッツ/リチャード・ジェンキンス
STORY◆義兄の理髪店で働きながら平凡な毎日を過ごす中年男エド。客からベンチャービジネスの話を聞いた彼は妻の浮気相手を脅迫して開業資金を得た。だが、エドの行為は周囲の人々を巻きこんで、予期せぬ事件を連鎖的に引き起こし……。
恵比寿ガーデンシネマで見たのだけど・・・
100番代だったのにぃ・・・5分前にいったばっかりに(慌てて代官山からタクシーとばした)一番前の真ん真ん中。最悪。首痛い。スクリーン隅々まで見るの大変。あの予約制っーのなんとかならないのかねぇ…早めに行ってハンコウ押してもらっても結局早めに行かないといけないし…意味あるのか?ちと不満。
「オー・ブラザー!」に続くコーエン兄弟の新作。ちょっとゴダールを意識したかのような全編モノクロ。綺麗なモノクロ画像、静寂の中にわき起こる欲望の渦。欲望が欲望を呼び人を狂わせてしまう。主人公・エドに扮するビリー・ボブ・ソーントンの演技はちょっと凄いと思った。一度たりとも笑わない、表情を崩さない。それがまた静けさを引き立たせるのか・・・静けさよりも冷たさに近いのかも。
でもあんまり面白くなかった。オー・ブラザー!も面白いとは思わなかったし。私は彼らのジョークがわからない。多分ツボが違うのかしら?クスクスと笑えるところはあったけど・・・客席がガハハと笑っているのに対しどこどこ?って探していたもの。
人間の愚かさを滑稽にしていて、ちょっと皮肉めいた映画でした。底なし沼に入ってしまうのを見ていることしか出来ない……切ない感じがした。後々気付いたところでもう歯車は回ってしまっている。その前に方向を転換することは絶対出来るのに……と歯がゆさばかりが残った。
「ドリアン ドリアン」
[’00香港]
[監督][脚本]フルーツ・チャン[音楽]ラム・ワーチュン[出演]チン・ハイルー/マク・ワイファン
STORY◆中国東北部・牡丹江(ぼたんこう)から香港に出稼ぎにやってきたイェンは、ジャンクフードをもりもり食べながら繁華街を闊歩し、体をはって稼ぎまくる。出身地を尋ねられるたび、上海、四川、湖南、新彊と、男たちを煙に巻きながら、ある日、イェンのガード役のチンピラが、ドリアンで頭を殴られるという事件が起きる。この事件をきっかけにイェンは、皿洗いの少女ファンと仲良くなる。しかし、二人が香港を離れなければならない日はもうすぐそこに迫っていた。南国の香港から中国・東北の牡丹江へ。南国でしかとれない“ドリアン”が結びつける、人々の切ない想いとは…。
ヴェネチア国際映画祭 正式出品作品
2001年台湾金馬賞 最優秀作品賞、最優秀主演女優賞・最優秀新人賞(チン・ハイルー)、最優秀脚本賞受賞。
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これは最初恵比寿ガーデンシネマでやっていたものが終わり、その後新宿武蔵野館でレイトショーとしてやっていたので(チケもらったから)見に行った。けど・・・またもや映画館には10名もいなかったような気がする。かなりくつろいで見させて頂いた。
・・・つまらなかった。
「だから何?どうした?何が言いたい?」見ていてしらけてくるし、逆にちょっと恥ずかしくなってしまった。その種の有様を描いているのはわかるんだけど、それの伝えたいことのやりようがあまりにも幼く感じた。そして最悪だったのが食卓のシーン。お国の違いか?それとも演技?(んな演技あり?)か、お父さんの音を立てて食べるのが気にさわって嫌悪感を感じる仕舞い。またその音が半端じゃないものすごくい……。それに疑問も一つ残った。主人公イェンがお腹に(素肌)に巻いていたた赤い紐。幾度も意味ありげに出てくるのだけど……意味がわからんさぁ〜。何処かで教えてくれるのかと待っていたけど、結局最後まであたしにはわからなかった。あーつまらん。パンフレットも良くなかったなぁ。これにあんだけの賞がつくって不思議。